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『地図マニア 空想の旅』が第2回 斎藤茂太賞を受賞しました!

2017年6月5日

地図研究家・今尾恵介さん著『地図マニア 空想の旅』第2回斎藤茂太賞を受賞しました。


地図マニア帯付きカハー最終2

斎藤茂太賞は、一般社団法人日本旅行作家協会が創立会長である故・斎藤茂太氏(作家・精神科医、1916~2006年)の功績をたたえると同時に、紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクション分野の優れた著作を表彰するために2016年に創設した賞です。

下重暁子さん、椎名誠さん、芦原伸さん、種村国夫さんという錚々たる作家の方々が審査員を務めていらっしゃいます。


「地形図を見た途端に、等高線のとおりに地形が盛り上がってきます」


以前、著者の今尾さんとお話をした際、そのようにおっしゃっていました。

記号だらけの地形図を長年眺めては、その時代のその土地を研究してきた今尾さん。地形図を見ただけで今尾さんの脳内には鮮明な風景イメージが浮かび上がるようなのです。

地図を見ながら同時に空想で旅ができてしまうようなのです。


「旅」と「文学」といえば実際に身体を動かして、異国を旅し、そこでの危険なエピソードや、目に焼き付いて離れない美しい景色を文章で表現する、というイメージがあるかと存じますが、このたび受賞しました『地図マニア 空想の旅』におきましては、著者はいつもの仕事場から一歩も出ることなく、国内や海外諸国の景色を描写しています。

楽しかった旅の思い出を振り返るように、これからの旅や、二度と行けない過去への旅を地図と想像力で楽しんでいます。


そんな楽しい一冊ですが、本書を編集するにあたり様々な苦労がありました。

海外の図版の使用許可申請のために、すっかりご無沙汰していた英語との格闘や、四六判サイズでいかに地図を見やすくするか、本文に目を通していただいた読者にとって不親切な図版の位置になっていないか、等々。

本来ならば編集者の力の見せどころですが、今尾さんが地図から読み取って本文に書き込んだその情報量の多いこと。

いかにしてこれを掲載地図とリンクさせるか、ということに四六時中頭を悩ましていた次第です。今地図上のどこを旅しているのかを本文と合わせて明確にしながら、かつ地名や記号が消えないようにカコミ等を微調整。定規と鉛筆を握りしめての試行錯誤の日々。


書籍が完成し、多くの方々にお手に取っていただき、そしてこのたび、日本旅行作家協会を創立し、長らく会長を務めた斎藤茂太さんの名を冠する賞をいただけましたことは誠に光栄です。


まだお読みでいらっしゃらない方は是非この機会に書店にてお手に取って頂き、安楽椅子探偵もびっくりの空想紀行をお楽しみくださいませ。


担当Y

地図研究家・今尾恵介さんの最新刊『地図マニア 空想の旅』が6月24日発売です!

2016年6月16日

地形図に記された記号から、その土地の風景を想像する……。

ですが、なかなかそれを実践するのは至難の業……。

もしそんな空想紀行を“あたかも行ってきたかのように”自由に書き記したお手本のような紀行文があったら……。


おや? おやおや?


地図マニア見本


ド―――『地図マニア 空想の旅』―――ン!



地図研究家・今尾恵介さんの最新刊が6月24日発売です!

戦前の日本の地形図や、海外の地形図を眺め、想像だけであたかもそこへ行っているかのように綴る前代未聞の紀行文。

行くのは過去だけではありません!

大正時代測量の択捉島の地形図を用いて、少し先の2038年の択捉島にも上陸します。

さらに、今はなき熱海臨海軌道、つるりん鉄道、草軽電鉄にも乗車!車窓の風景が活字としてよみがえります。

海外編では、イギリスのローマ古道や、廃線跡の香り漂うスイスのレントゲン通り。

市場が賑わうバングラデシュのチッタゴンに、フェリーで渡り歩くノルウェーのフィヨルド地帯などなど、海外の地形図ならではの記号を読み解きながら旅をしていきます。

楽しい反面、時間とお金を要する海外旅行へも地図一枚と想像力でひとっとび!


真の発見の旅とは、
新しい景色を探すことではなく、
新しい目で見ることである。


The real voyage of discovery consists not in seeking new landscapes,
but in having new eyes.


マルセル・プルースト Marcel Proust


「空想」という新たな視点で、地図の世界にのめりこめる一冊です。

『地図マニア 空想の旅』是非ご期待下さい!

担当Y