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知のトレッキング叢書より『日本人と漢字』(笹原宏之・著)が発売になりました。

2015年12月1日

11月26日(木)に、知のトレッキング叢書の新刊『日本人と漢字』(笹原宏之・著)が発売になりました。

本書では、「漢字は変化し続ける」ということを、中国で漢字が生まれ日本に伝播するまでの歴史から、日本人がその繊細さと情緒の豊かさで独自の漢字文化をつくるまで、そして、最新の漢字の変化を追うことで伝えようとしています。

漢字というと、日本人として覚えなくてはいけないもの、正しく使わなければ恥ずかしいもの、というイメージが一般的です。

ですが、漢字の歴史を学んでみると、日本人は驚くほど柔軟に漢字とつき合ってきたことがわかります。

現代人が最も窮屈な漢字運用をしているような気すらしてくるほどです。


とはいえ、現代日本人も細かなニュアンスを表現するために、いろんな工夫を知らず知らずにしています。

たとえば、著者の笹原宏之先生が名前をつけたある現象があります。

それは、「抜き漢字」。

「憎いねぇ~」を「ニクいねぇ~」と書いたり、「適当」を「テキトー」と書いたりすることです。

漢字が書けないからカタカナにしている訳ではありませんよね。

言葉の軽さを表現するためにあえてカタカナに、漢字を抜いて書いています。

「抜き漢字」からは、気持ちや事柄をニュアンスまで正確に伝えたいという創意工夫が感じられます。


「抜き漢字」のような、現在進行形の興味深い漢字にまつわる現象を、本書を読んでから、実生活でも観察してみる人が増えたらうれしい限りです。

手抜きとみるか、創意工夫とみるかで「最近の若い人は……」から「なかなかやるじゃん」に変わったりもします。

担当・FKDも今後は古典の勉強をしながら、現状も追いかけていきたいと思います。


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