佐藤優さんの最新刊『ファシズムの正体』、好評発売中です。

2018年2月22日

都内某ホテルで、佐藤さんに本書の企画をお願いしに行った時のことです。

佐藤さんは「ファシズムとか、ファシストとか言う単語は、日本では絶対悪のシンボルとなっていて、相手を罵る言葉として使われています。

だから、日本では冷静な議論がほとんどなされていません。

ファシズムの本質をしっかりとつかんで、きちんと向き合うためにも、複雑な論理で組み立てられているファシズム現象を分析する書籍が必要です」と語られると、全体の構成について、その場で一気に決められました。



そんな佐藤さんとの打ち合わせで強く印象に残っているのが、

その膨大な知識の片鱗に触れたときのことです。

「当時の認識を『等身大』で見ることが、ファシズムを理解する早道なのです」。そう述べられた佐藤さんは、近年刊行された書物だけでなく、

ファシズムが起こった時代の本も参考資料として挙げられていきました。

一通り資料を挙げると佐藤さんは、

書籍の内容だけでなく本が書かれた当時の政治状況や

作者の性格までを丁寧に説明してくださいました。

古今東西の浩瀚(こうかん)な書物に精通する佐藤さんの知識量に

改めて驚かされました。



また、打ち合わせで意外に感じたのは、

「ファシズムは福祉国家論と親和的」とおっしゃったことです。

ファシズムは新自由主義的資本主義がもたらす、失業・貧困・格差などの問題を、国家の介入によって是正することを特徴とし、
それゆえ失業や貧困にあえぐ国民から支持されやすい、というのが理由でした。

今まで聞いたことのないようなファシズムの論理を佐藤さんからうかがい、

「これはすごい本になる」という期待に胸が膨らみました。



「魅力的に見えるからこそ、危険な思想であるファシズム」を詳細に分析した『ファシズムの正体』は、

インターナショナル新書公式サイトで「まえがき」と「序章」を公開中です。

ぜひご覧ください。



ins1802cover_obi_sato

担当本川浩史

「kotoba コトバ」ブレードランナー特集号、発売のお知らせ

2018年2月21日

来たる3月6日(火)、集英社クオータリー「kotoba(コトバ)」2018年春号が発売されます。


kotoba No 31 文字のみ

今号の巻頭特集は、「ブレードランナー2019-2049」です。

1982年に公開され、カルト的な人気を得た「ブレードランナー」と、その続編として昨年公開された「ブレードランナー2049」、その間を繋ぐ3つの短編映画。さらにフィリップ・K・ディックの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をテーマに、これらの作品の根底にある問い、「人間とは何か?」について、様々な角度から迫りました。


思想家の内田樹、アニメーション監督の渡辺信一郎、漫画家の荒木飛呂彦、人工知能学者の松原仁、政治学者の藤原帰一……。「ブレードランナー」に深く関わり、また愛してきた面々が、それぞれ専門分野の視点から、この伝説的な映画の核心について熱く語ってくれました。

圧巻は、前作と「2049」の双方の脚本を担当したハンプトン・ファンチャーの単独インタビューです。今まで「ブレードランナー」について議論され、あるいは伝説として語られてきた数々の疑問に答えてくれました。これは、「ブレードランナー」の歴史に新たなページを付け加えたインタビューと言っても過言ではありません。
 
皆さんは、「デッカードはレプリカントでしょうか」などという無粋な質問に、ファンチャーが何と答えたと思いますか? 当意即妙の受け答えは、どうか「kotoba」でお読みください。


また、フィリップ・K・ディックの短編小説で文庫本未収録の「彼女が望んだ世界」も大森望の新訳でお届けします。

「ブレードランナー」と「ブレードランナー2049」にご興味ある方には、間違いなく永久保存版となる「kotoba」春号。ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。


「kotoba」編集長 田中伊織

2月24日、『伊藤万理華写真集 エトランゼ』発売記念サイン本お渡し会のお知らせ

2018年2月15日

『伊藤万理華写真集 エトランゼ』発売を記念して、2月24日(土)、大阪の紀伊國屋書店グランフロント大阪店で、サイン本お渡し会を開催することが決定しました。詳細は紀伊國屋書店のサイトをご覧下さい。

2月20日、『伊藤万理華写真集 エトランゼ』出版記念お渡し会のお知らせ

2018年2月7日

『伊藤万理華写真集 エトランゼ』発売日の2月20日(火)、東京の福家書店・新宿サブナード店で、お渡し会を開催することが決定しました。詳細は福家書店のサイトをご覧下さい。

カバー表1_nn_帯なし

羽生善治が語る、棋士とAIの未来とは? 『AIに心は宿るのか』本日発売

2018年2月7日

芸術を愛でる心、そして新たな芸術を生み出す心は、地球上で人類のみが有する稀有な能力のひとつでしょう。しかし、近年AIは、作家のように破綻のない物語を創作し、将棋や囲碁のトップ棋士を驚嘆させるほどの「新手」(それまで指されなかった新たな指し手)を生み出すまでに飛躍的な進歩を遂げました。

汎用AIの研究を30年以上にわたって続けてきた松原仁先生は、そんなAIの活躍を目にするたびに、歓喜すると同時に、嫉妬にも似た「悔しさ」を覚えるのだと言います。

この悔しさの正体は一体何なのか?
そして、「人の似姿」であるAIが社会に進出したとき、私たちの日常はいかに変容していくのか?

本書では、AIという映し鏡を通して、未だ解明されない「人の心」を探求していきます。

「めまぐるしく更新されてゆく『テクノロジー』を題材にした本だからこそ、3年後には賞味期限が切れているような瞬間消費的なものにはしたくない」。これは、この本の制作中に私が一貫して抱いていた思いです。

本書が10年、20年と、長く、広く読み継がれていくことを願っています。

この本のゲラが出たのは、羽生先生が永世七冠の快挙を成し遂げた2日後の昨年12月7日。報道陣が殺到し、多忙を極めていらっしゃるであろうこの時期に、私は羽生先生へ「ゲラご確認のお願い」をしなければなりませんでした。
申し訳なさと心苦しさを感じながら、できる限り余裕をもったスケジュールを組んで「ご確認のお願い」のメールをお送りしたのが7日の午後20時。

「羽生先生は、おそらく今の日本で最も多忙を極める方。一週間、いや、10日はお返事をいただけないかもしれない。それでもじっくりとお待ちしよう。」

そう覚悟を決めた矢先でした。なんと、羽生先生はわずか数時間でゲラを確認し、お返事をくださったのです。
どれほど多忙を極め、拍手と喝采の轟音にさらされていようと、常に真摯に、誠実に、私たちと向き合ってくださる羽生先生の人としてのあり方に、ただただ心を打たれた夜でした。

本が一冊刊行されるまでには、著者やライター、校閲者、デザイナー、カメラマン……と大勢の方々の力を借りなければなりません。もちろん、この本も、著者の松原仁先生や構成を担当してくださったライターの森旭彦さんをはじめとして、大勢の関係者の手を経て形となりました。

松原先生や羽生先生の「思い」を、読者の皆さんがどのように受け止めるのか、とても楽しみです。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ書店で手にとってご感想をお聞かせください。

『AIに心は宿るのか』、本日発売です。

担当:菊池

『アベノミクスによろしく』著者・明石順平さん、講演会のお知らせ

2017年11月27日

公式発表データをもとに、アベノミクスの欺瞞と大失敗を徹底検証し、話題沸騰の『アベノミクスによろしく』。その著者・明石順平さんの講演会が、12月2日(土)に中央大学駿河台記念館で行われます。
参加費は無料です。「世間的には評価されているらしいアベノミクスだが、生活が良くなっている実感がないのはなぜか?」「アベノミクスについて、本当のことが知りたい」と思っている方は、ぜひご参加ください。

●主催:ブラック企業被害対策弁護団
●日時:12月2日(土)15時~
●場所:中央大学駿河台記念館430会議室
●参加費:無料

詳しくは「ブラック企業被害対策弁護団」のHPをご参照ください。

「kotoba コトバ」2018年冬号発売のお知らせ

2017年11月27日

来たる12月6日(水)、集英社クオータリー「kotoba(コトバ)」2018年冬号が発売されます。

bk_cover30[1]

今号の巻頭特集は、「中世・近世史を読む」です。
中世を扱った新書が話題になるなど、日本の歴史が再び脚光を浴びています。
未来の読めない日本の混沌が、過去に学ぼうとする人たちを増やしているのかもしれません。
特集では、研究者、作家、歴史通の方々に「ご自身が歴史に興味をもつきっかけとなった本」「ご自身の専門分野で最も推薦できる本」、全130冊の歴史書を紹介していただきました。
ご登場いただいたのは、山本博文、清水克行、亀田俊和、黒田日出男、桜井英治(敬称略)などの学者・研究者、和田竜、山本一力、葉室麟、冲方丁といった今最も脂の乗っている歴史・時代小説の作家、そして、出口治明、春風亭昇太、德川家広などの歴史通、総勢21人の歴史のプロフェッショナルたちです。
彼らがそれぞれの本を選んだ理由には、人が歴史をどう読み、それをどう活かしていくのか、歴史に真剣に対峙する思いが込められています。
歴史書は、読めば読むほど、細部にこだわればこだわるほど、ますます深く知りたくなるものです。今号の「kotoba」のブックリストをご参考に、この冬は歴史書、史伝、歴史小説の読書三昧というのは如何でしょうか。

歴史への入り口はさまざまですが、まずは「kotoba」冬号、ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。

「kotoba」編集長 田中伊織

『奇跡のスーパーマーケット』の物語が、フジテレビ「奇跡体験! アンビリーバボー」で放送されます!

2017年11月8日

『奇跡のスーパーマーケット』(ダニエル・コーシャン/グラント・ウェルカー著 太田美和子訳)が、発売になりました!

「こんなアメリカもあるんだ!」と、びっくりするような奇跡の実話です。


_DSC7724

奇跡とはまず、「こんなスーパーマーケットが、アメリカにあるんだ!」という奇跡。

「会社は誰のためにある?」という問いに、「会社は、社会のためにある」と、CEOのアーサー・テレマコス(アーサー・T)・デモーラスは公言していました。

ニューイングランド地方といわれるアメリカ北東部六州で70数店舗を営業していた「マーケット・バスケット」というスーパーマーケットは、地元に愛されているスーパーです。

他のどの店よりも安く、地元から積極的に従業員を採用、従業員のボーナスや奨学金制度を充実させ、取引先との関係も大切にする、地元の食材を積極的に仕入れる……三代目CEOのアーサー・Tは、「会社は社会のためにある」「商売よりも、人々が優先」を公言する人物でした。

そのうえビジネスも成功し、6年間あまりの間に会社は二桁成長をとげていました。こんな会社、こんなスーパーマーケットがあるんだというのが第1の奇跡です。
ところが、そのCEOのアーサー・Tが解任されてしまいます。

「人々よりも商売を優先」したい株主たちが、アーサーを解任に追い込んだのです。



もう一つの奇跡は、そこから起きました。

まずは、幹部社員たちがボイコットを始めます。そして、取引先からも商品が納入されなくなりました。……新しいCEOのもとにはじまった店の売り場はすぐに空っぽになっていきます。幹部社員たちは、すぐに解雇されました。ところが、ボイコットの輪は大きく広がり、地元のお客さんたちが、アーサー・Tの復帰を求めてボイコットを始めます。他のスーパーで買い物をしたレシートをもって、マーケット・バスケットの店舗に貼りつけます。「ほら、今日あなた方は、これだけ損をしましたよ」というわけです。

200万人を超える大きな抵抗運動は、地元メディアだけでなく、全米に報道されるようになり、大きな話題となりました。

約2ヶ月にわたる大きな運動を経て、運動は、政治や経済の問題にもなり、州知事たちも動き始めます。そして奇跡は起こりました。CEOアーサー・Tの復帰が実現したのです。
トランプ大統領が巻き起こす騒動とは、まったく別のアメリカの姿がここにあります。これまで日本ではほとんど知られていなかったこの物語は、11月9日フジテレビの「奇跡体験! アンビリバボー」でも放送されます。

「会社は誰のためにあるのか?」「仕事は何のためにするのか?」働く人々に胸のすくような答えを与える一冊だと思います。ぜひ、お読み下さい。

『国民のしつけ方』の著者・斎藤貴男氏の講演

2017年11月7日

『国民のしつけ方』の著者でジャーナリストの斎藤貴男さんが、全国各地で講演をなさっておられます。

IMG_0760

政権による報道への圧力、メディア側の自主規制、ネットで常態化する記事のような広告…。講演では、現状をつまびらかにし、知る権利を守るためにわれわれにできることを考えます。所要時間は1時間~1時間半。これまで、市民団体や各種経済団体、新聞社、民間企業・メディアの組合等が主催。希望される団体は、団体名、代表者名、定員、開催地、希望日時、連絡先を、弊社お問い合わせフォームにてお知らせください。斎藤さんにお繋ぎいたします(謝礼等については直接ご本人とお話しください)。



担当:ま

痛快な野球ドラマのような面白さ! 小林信也著『生きて還る 完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄』

2017年11月7日

全国の書店で好評発売中の『生きて還る 完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄』は、近鉄パールス・武智文雄投手の生涯を描いた、新たな戦後史を発掘するノンフィクションです。

戦後、プロ野球黎明期に特攻隊から奇跡の生還をし、近鉄球団と最初に契約した投手がいました。この投手は、最多勝利投手、パ・リーグ完全試合第一号を成し遂げ、同じ年にあわや二度目の完全試合、またチーム消滅の危機を救った立役者にもなります。こんな名投手がいたのか、と多くの方が思うはずです。

前半は反戦の物語であり、後半は痛快な野球ドラマのような面白さ。そして、野球と人生と社会に対する著者の熱いメッセージが伝わってきます。

ぜひ、ご一読ください。


担当:ま