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歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯
ショコラ

ジェラール・ノワリエル・著
舘葉月・訳

定価 ¥3,200(本体)+税
発売日 2017年1月6日
発行 集英社インターナショナル(発売:集英社)
ISBN 978-4-7976-7337-1 C0098
判型 四六判
ページ数 576ページ
ジャンル ノンフィクション   
概要
私たちの心にひそむ「差別」の根源を問う、
真実の一大ヒューマン・ドラマ!


舞台は19世紀末、世界の文化の中心だった華やかなりしパリ。キューバから連れられてきた「ラファエル」と呼ばれる元奴隷の黒人は、運命のいたずらか、パリの名だたる大サーカス団の芸人となった。その名は「ショコラ」。血のにじむような努力、また幸運にもめぐまれ、やがてパリ随一の人気を誇るようになった。ショコラは、ついに自分は芸だけでなく、「人間」としても認められ、白人と同じ「自由」を得たと思ったのだが……。

自らの意志による移民の大量受け入れが原因で、社会の根幹を揺さぶられているヨーロッパでは現在、ふたたび白人による「差別」と「嘲笑」と「憎悪」が吹き出している。私たちはこの厄介な「差別意識」をついに消し去ることはできないのか──

移民問題の権威である著者が、わずかに残る事実の痕跡を丹念に拾い集め、この原罪ともいえる人間の「差別意識」によって、ついに「人間」として扱われることなく、歴史から抹消されたひとりの黒人の数奇な生涯を描き切った、576ページにおよぶ感動の大著!

オマール・シー主演の大ヒット映画『ショコラ』原案。
日本でも2017年1月21日より全国順次ロードショー!


原題:"CHOCOLAT, La véritable histoire d’un homme sans nom"(2016)
目次
第1章 ハバナ生まれの若い奴隷の物語をいかにして発見したか
第2章 ショコラはビルバオの馬小屋で漂白されそこねた
第3章 ラファエルはいかにして「ショコラ」になったか
第4章 手ひどく殴られて
第5章 歴史家はなぜ主人公が悪魔との契約書にサインしたと考えたか
第6章 ショコラはうまく切り抜けた
第7章 世界の人気者
第8章 カラモコ・ドゥアッタラ
第9章 ラファエルはよく響く大笑いでどのように批判をはね返したか
第10章 なぜラファエルは不名誉な役を受け入れたのか
第11章 ロートレックとラファエルの交流
第12章 マリーと愛の物語について
第13章 赤いジレを着て
第14章 ふたりは映画の発明以前に大スクリーンのスターになった
第15章 サロン曲芸師
第16章 アポポイト・ミアマ!
第17章 カルティエ・ラタンにて
第18章 フティットとショコラは女性役を演じて栄光を手にいれる
第19章 「陽気なニグロ」
第20章 ラファエルは、もうバンブーラを踊れないことをいかにして悟ったか
第21章 パリジャンが憐れみの目を向けたときにショコラに起こったこと
第22章 笑いの負債
第23章 ラファエル、病気の子供たちを笑わせて勲章を授かる
第24章 モイーズ
第25章 沈黙の掟を破ったラファエルはいかに罰せられたか
エピローグ 名前、記憶、時の経過に伴う摩耗についての考察
著者プロフィール
ジェラール・ノワリエル(Gérard Noiriel)
1950年生まれ。現在、フランス社会科学高等研究院教授。フランスにおける移民史研究のパイオニア的存在であり、著書『歴史学の<危機>』(木鐸社、1997年)と『フランスという坩堝(るつぼ)』(法政大学出版局、2015年)は日本でも高い評価を受ける。2009年頃から道化師ショコラの研究を開始し、研究者と芸術家が協力して文化促進をめざす非営利団体DAJAを立ち上げる。ショコラに関する演劇型講演の企画や、演出家マルセル・ボゾネの舞台『ニグロ道化師ショコラ』の脚本執筆を手がけてきた。

舘葉月(たて・はづき)
1980年生まれ。フランス社会科学高等研究院博士(歴史学)。現在、日本学術振興会海外特別研究員として、ジュネーヴ大学で研究に従事。専門は、フランス近現代史、国際関係史。
関連リンク
映画『ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜』公式サイト
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