定価 | ¥2,400(本体)+税 |
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発売日 | 2015年8月26日 |
発行 | 集英社インターナショナル(発売:集英社) |
ISBN | 978-4-7976-7298-5 C0014 |
判型 | 四六判 |
ページ数 | 400ページ |
ジャンル | 哲学/宗教 |
概要 |
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「最も恐ろしいのは、彼らが化学兵器を使用することだ。」 (本文より) 本書の著者、アブドルバーリ・アトワーンは、ビンラーディンへの単独インタビューに唯一成功した世界的に著名なアラブ人ジャーナリスト。 自ら敬虔なイスラーム教徒であり、イスラーム社会に精通し、イスラーム過激派とも太いパイプを持つ著者の、独自の取材と緻密・冷静な分析は、従来の西側による理解や予測をはるかに超えた核心的なものとなっている。 また、日本における「イスラーム法」の最高権威のひとり、中田考氏の完璧な監訳による本書は、これまでの「イスラーム国」に関する書籍とは一線を画した、まさに決定版といえる。 |
目次 |
第1章 イスラーム国の構造と構成員 第2章 アブー・バクル・バグダーディーへの道 第3章 イラクのルーツ 第4章 シリアのイスラーム国─その背景 第5章 パワーの源泉─ワッハーブ主義、サウディアラビア、アメリカとイスラーム国 第6章 野蛮さという戦略 第7章 イスラーム国の外国人戦闘員 第8章 反アルカーイダとしてのイスラーム国─敵対する兄弟 第9章 野蛮さをあえて宣伝することの意味 第10章 西欧とイスラーム─危険なゲーム 第11章 イスラーム国の未来 |
著者プロフィール |
![]() 作家、ジャーナリスト。 1950年パレスチナ、ガザ生まれ。ロンドンに本拠を置く新聞『クドス・アラビー』の編集長を25年間務めた後、現在、アラブ初の『ハフィントン・ポスト』型ニュースサイト『ラーイ・アルヨウム』の編集長。1990年代後半にウサーマ・ビンラーディンの単独インタビューに成功するなど、「アルカーイダ」系諸組織、「イスラーム国」等のジハード主義組織に幅広い情報源を持ち、常に独自の取材を行なってきた。著書に『アルカーイダ秘史』『ビンラーディン後の次世代アルカーイダ』など。 訳者:春日雄宇(かすが ゆう) 1980年新潟県生まれ。 中央大学文学部卒業。日本史学専攻。同大在学中の2001年、国立ダマスカス大学(シリア・アラブ共和国)に1年間留学。2004年からシリアの首都ダマスカスに在住。現地の商社に勤務し、日本と中東諸国(主にイラク・カタール)間の貿易に携わるかたわら、日本のテレビ局、新聞の中東取材のリサーチ・通訳・コーディネートを多数担当。2014年日本に帰国、同年JAPAN ARAB ENTERPRISE(リサーチ・コンサルタント・翻訳業)を設立。 監訳者:中田考(なかた・こう) 1960年岡山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了、博士号取得。同志社大学高等研究教育機構客員教授。専門はイスラーム法学・神学。1986年在サウディアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授を経て、2003年から2011年まで同志社大学神学部教授。著書に『一神教と国家』(集英社新書・内田樹との共著)『イスラーム 生と死と聖戦 』(集英社新書)、『イスラームのロジック』(講談社)など。 |
推薦コメント |
「イスラーム国」メンバーへの綿密な取材に基づいた本書は、混迷の極にある中東を知るための必読書である! 内藤正典氏(同志社大学教授) |
関連リンク |
● アブドルバーリ・アトワーン公式サイト |
■ 関連書籍 |
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